カンボジアで働いてみて①
カンボジアのNGOに着いて、初日に代表から言われたタスクは、帳簿の現金残高と実際の現金残高が全然合わないから、過去の帳簿全部チェックして、現金残高と限りなく合わせてくれというタスクであった。
きっと、経理とか会計とかやったことある人ならば、分かると思うが、はっきり言ってとんでもない無茶ぶりである・・・・。
例えるならば、スーパーのアルバイトを始めたバイト君が、バイト初日に店長から、このお店にあるもの全部カウントして、データ上の現物数量と違うもの洗い出してねと言われた感じである・・・。
しかも、それを無給で引き受けた自分はどれだけ善人(いや、経験を買ったのだと言い聞かせている)なのだろうか・・。
そんな感じで、とりあえず、さぁ始めるかということで、経理の子(以下、スレトンちゃん)に聞いてみた。
自分:2年前のここの期間の書類が見たいんだが・・・。
スレトン:書類なんてないわよ。
自分:なんで?
スレトン:2年前は私はまだいなくて、前の担当者の時代だから。
自分:ウェイ、ウェイ、ウェイ・・、とりあえずどこかにあるはずでしょー。前の担当者が書類ごと持ってやめるわけないし。
スレトン:いや、絶対にない。見たことないもん。
待て待て、書類なかったら、そもそも合わせようがないですって。
これが日本だったら、大事件ですよ。
困り果てた自分は代表に早速相談。
自分:スレトンが書類がないと言っているが、それだとさすがに確認できないのですが・・・。
代表:(沈黙)
次の瞬間、代表はスレトンちゃんのもとへ行き、何か言い争いをし始めた。
自分(心の声):完全に初日から対応ミスったー。よそ者が来て、いきなり告げ口したと思われるわー。絶対、これスレトンちゃんに嫌われるやつだわー。
そんなこんなで、結局みんなで書類の山を探し、無事に発見。
スレトンちゃんには、全く自分は悪くないのに、一応プライドを傷つけたことを謝っておいた。(初日から関係悪化しても最悪だし)
そして、14時くらいに代表から、今日はもうおしまいにしてChill outしに行こうと誘われる。
うぇい、うぇい、うぇい、全然働いてないし、まだ月曜だし、というかChill outしに行くってなんだよ。笑
まぁ無給だし、とりあえずChill outの誘いに乗って、14時半くらいから謎のChill outタイム開始。
結局、よくわからないまま店でビール飲んだりして、ひたすら2時間くらいChill outタイムという名の休憩(まぁそもそも全く疲れていないからChill outを欲していないんだが・・・)。そして、そのまま初日終了。
んで、翌日以降、だいぶ地道な作業をひたすら続け結果、最終的に帳簿残高と実際現金残高は200ドルまで詰まったが、それ以上は無理であった。
カンボジアでの200ドルとかめちゃ大金だし、まぁでもそもそもチェックしてこなかったから、しょうがないよなとか、色々思いながら、恐る恐る代表に相談。
自分:頑張ってみたが、200ドル位までしか詰めることが出来なかった。(すまないと言いかけたが、自分は悪くないし、外国では簡単にSorryと言うなという教えを思い出し、思いとどまる)
すると、
代表:You are great !!!!!
まさかの、代表めっちゃ喜ぶ。
マジかよ、200ドルずれてるけど、Greatってどういうことですか。。
とうかどんだけ今までズレてたんだよという思いを持ちながらも、喜んでくれたならよかった・・。
とりあえず、働いてみてまず思ったことは、予想はしていたけど、やっぱりだいぶ適当だなというのが正直なところです。笑