ロンドン大学SOAS 大学院留学奮闘記

2017年9月からロンドンで修士号取得を目指す30代子持ちパパの家族帯同留学奮闘記

カンボジアで働いてみて①

カンボジアNGOに着いて、初日に代表から言われたタスクは、帳簿の現金残高と実際の現金残高が全然合わないから、過去の帳簿全部チェックして、現金残高と限りなく合わせてくれというタスクであった。

 

きっと、経理とか会計とかやったことある人ならば、分かると思うが、はっきり言ってとんでもない無茶ぶりである・・・・。

 

例えるならば、スーパーのアルバイトを始めたバイト君が、バイト初日に店長から、このお店にあるもの全部カウントして、データ上の現物数量と違うもの洗い出してねと言われた感じである・・・。

 

しかも、それを無給で引き受けた自分はどれだけ善人(いや、経験を買ったのだと言い聞かせている)なのだろうか・・。

 

そんな感じで、とりあえず、さぁ始めるかということで、経理の子(以下、スレトンちゃん)に聞いてみた。

 

自分:2年前のここの期間の書類が見たいんだが・・・。

スレトン:書類なんてないわよ。

自分:なんで?

スレトン:2年前は私はまだいなくて、前の担当者の時代だから。

自分:ウェイ、ウェイ、ウェイ・・、とりあえずどこかにあるはずでしょー。前の担当者が書類ごと持ってやめるわけないし。

スレトン:いや、絶対にない。見たことないもん。

 

待て待て、書類なかったら、そもそも合わせようがないですって。

これが日本だったら、大事件ですよ。

 

困り果てた自分は代表に早速相談。

 

自分:スレトンが書類がないと言っているが、それだとさすがに確認できないのですが・・・。

代表:(沈黙)

 

次の瞬間、代表はスレトンちゃんのもとへ行き、何か言い争いをし始めた。

自分(心の声):完全に初日から対応ミスったー。よそ者が来て、いきなり告げ口したと思われるわー。絶対、これスレトンちゃんに嫌われるやつだわー。

 

そんなこんなで、結局みんなで書類の山を探し、無事に発見。

スレトンちゃんには、全く自分は悪くないのに、一応プライドを傷つけたことを謝っておいた。(初日から関係悪化しても最悪だし)

 

そして、14時くらいに代表から、今日はもうおしまいにしてChill outしに行こうと誘われる。

 

うぇい、うぇい、うぇい、全然働いてないし、まだ月曜だし、というかChill outしに行くってなんだよ。笑

 

まぁ無給だし、とりあえずChill outの誘いに乗って、14時半くらいから謎のChill outタイム開始。

結局、よくわからないまま店でビール飲んだりして、ひたすら2時間くらいChill outタイムという名の休憩(まぁそもそも全く疲れていないからChill outを欲していないんだが・・・)。そして、そのまま初日終了。

 

んで、翌日以降、だいぶ地道な作業をひたすら続け結果、最終的に帳簿残高と実際現金残高は200ドルまで詰まったが、それ以上は無理であった。

カンボジアでの200ドルとかめちゃ大金だし、まぁでもそもそもチェックしてこなかったから、しょうがないよなとか、色々思いながら、恐る恐る代表に相談。

 

自分:頑張ってみたが、200ドル位までしか詰めることが出来なかった。(すまないと言いかけたが、自分は悪くないし、外国では簡単にSorryと言うなという教えを思い出し、思いとどまる)

 

すると、

 

代表:You are great !!!!!

 

まさかの、代表めっちゃ喜ぶ。

マジかよ、200ドルずれてるけど、Greatってどういうことですか。。

とうかどんだけ今までズレてたんだよという思いを持ちながらも、喜んでくれたならよかった・・。

 

とりあえず、働いてみてまず思ったことは、予想はしていたけど、やっぱりだいぶ適当だなというのが正直なところです。笑