ロンドン大学SOAS 大学院留学奮闘記

2017年9月からロンドンで修士号取得を目指す30代子持ちパパの家族帯同留学奮闘記

カンボジアのNGO支援について

ロンドン大学への留学ブログと書いておいて何なのだが、自分はまだロンドンには到着しておらず、カンボジアにいる。

 

というのも、ロンドンに行く前に、カンボジアNGOプロボノアカウンタントとして、会計周りのお手伝いをしているからだ。

 

余談だが、専門職はその専門性や知識で飯を食っている以上、やはりサービスを提供したらフィーを頂くというのがあるべき姿であり、「公共善」という名目のもとで、専門職のサービスであったとしても無償で提供されるのが当たり前みたいな風潮があるような気も最近しており、それに便乗する変な団体が世の中に氾濫しなければ良いと願っている・・・(プロボノという行為自体は否定しません)。

 

 今回の派遣にあたっては、たまたまネットサーフィンをしていて見つけたAccounting for International Development(AfID)という会計の専門家を世界各国に派遣しているロンドンの団体を通じてカンボジアに来ている。

www.afid.org.uk

 

ロンドンの団体であり、且つ日本人参加者の情報がネットを探しても全然出てこなかったので、正直応募した当初はかなり不安だったのだが、実際派遣されてみてかなりしっかりした団体だということが分かった。

 

正直、留学に至るまでの過程で、英国というお国柄(?)なのか、とてつもなく事務作業系が適当であり、重要書類(詳細は後日ブログで書きますがVISAも間違えてました)であったとしても、クソ適当に作ってくるので、だいぶ痛い目にあってきたのですが、今まで関わってきた英国団体の中では、ぶっちぎりの業務クオリティの高さである。

 

むしろあなたは日本人ですか!?という位に細かくケアしてくれます・・・。

(仕事が忙しくメールをシカトしまくっていた時期があったが、それでも常におおらかに且つ丁寧にどうすべきか的確に指示をくれるという神仕事っぷり)

 

派遣されるのは主に世界各国の会計士であるのだが、すべて英語でやり取りがなされることもあり、やはり英語圏からの会計士が主流とのこと。

 

とは言え、別に英語が流暢である必要は全くなく、業務内容や業務報告等の伝達が英語でできれば特に問題はない程度ではあるので、あまり敷居は高くないと思われる。

 

また、会計士である必要はなく、会計のバックグランド(財務・経理等)があれば、OKである。

 

何よりも、この団体の素晴らしいのは、世界中にあるNGOから、自分のバックグランドを興味を勘案しながら、マンツーマンでアサインメントを作り上げてくれることである。

 

実際、私も東南アジア(本当はアフリカに行きたかったが、予防接種等で金額が膨らむため断念)で子供の教育支援みたいなくくりで希望し、いくつか私の希望に合うアサインメント案を先方から提示してもらい、その内容を検討した上で選んだ。

 

また、プロフェッショナルボランティアとして、途上国の現場で実践的な機会が積めるということも利点である。

 

<派遣プロセス>

派遣プロセスとしては、おおまかには以下のような感じであった。

 

①応募書類、CV提出

②先方からコンタクトがあり、電話でAfIDの紹介と質疑応答(早口英語且つ電話ということもありテンパったことは言うまでもない・・・)

③アサインメント案提示

④アサインメント内容を検討し、選定

⑤お金支払い(全部で手数料として£595取られます)

⑥推薦状提出(私の場合は、3通求められました)

⑦出発までに何回かコンタクト(進捗の確認や、派遣先担当者や前任派遣者とのコミュニケーション等)

 

すべて英語のため、準備自体はまぁまぁ大変であったが、それも勉強と割り切って頑張った。

 

実際、来てみて、本当に自分が今までやってきた経験が、NGOのために役立っているということを感じるし、社会人の方にとってもまぁ満足できるものかとは思っているので、会計バックグランドがあり且つ途上国経験や面白い経験がしたいという方にはおすすめしたい。

 

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(オフィス風景:クーラーはなく、汗をかきながら作業。途上国の現場で働いているなと感じることが出来る。笑)