SOASを選んだ理由
前回の投稿でMBAではなく、MScと呼ばれる通常の修士課程を選んだ理由については記載したが、今回はなぜSOASという学校を選んだかについて記載したいと思う。
SOASは、日本語ではよくロンドン大学東洋アフリカ研究学院とか呼ばれ、その名の通り、アジアやアフリカでの地域研究とかに強い学校と呼ばれてる。
また、開発学の分野では世界ランキングでも相当上位に食い込んでくるので、実際日本人の国連職員でもSOAS出身者は結構多そうな印象を持っている。
また、学校名が示す通り、アフリカやアジア、中東といった地域に強いこともあり、それら地域の国家元首やら外交官やらにはSOAS出身者が結構いるらしい。
とは言え、いかんせん小規模且つ地域研究フォーカスの学校であるため、世界的に見ればやはりマニアックな存在であるといことは否めないであろう。
さて、本題に戻し、なぜSOASという学校を選んだのかと言うと、簡単に言えば、本当に勉強したいと思うコースがSOASにあったからという点に尽きるのだが、それだけではあまりにも味気ないので(笑)、以下に記載したい。
①勉強したいことがSOASにあった
②ロケーション
③日本人ネットワーク(特に国際開発の分野)
ただ、そもそものところで、英語で確実に死亡することが予想されるため、まずは学問的追及もさることながら、授業にしっかりついていけるように頑張りたい・・・(と今からこんな弱気で良いのだろうか)。
MBA or MSc ?
自分はSOASのいわゆる一般的な修士課程に進学する予定である。
ちゃんと卒業することが出来れば、MSc (Master of Science)という修士号が授与されることになる。
会計士という仕事柄、ビジネスや経営といったことを意識することも普段から多く、留学を考えたときに、まず最初に思い浮かんだのは、当然MBAであった。
そのため、留学することを決めた当初は、MBAについて、ものすごく調べて、実際に色々な学校が行っている説明会等にも参加してみたりもした。
実際に説明会とかに行ってみると、どの学校も非常に魅力的に感じたし、授業内容も面白そう、人脈も世界中に広がる、また、多様性のある環境下の中で徹底的に鍛えることで、リーダーシップといったソフトスキルも鍛えることが出来ると強く感じ、非常に興奮したことを覚えている。
そんなこんなで、当たり前のように当初はMBAを目指して、英語の勉強に加えて、ビジネススクールで要求される試験(GMAT)の勉強も開始した。
そんなこんなで、MBAの方向で準備をし、仕事との両立(私費のため当然会社には勉強しているという事実は隠していた)で泣きそうになりながらも、何とか勉強時間を捻出してきた。
そんなMBAモードだった自分が、最終的にMScという一般的な修士課程を選択した理由は以下のとおりである。
①金銭的な側面
MBAはやっぱり高い。授業料に関して、イギリスの有名どころでいうと、
・Oxford ⇒ £55,500(約770万円)
・Cambridge ⇒ £53,000(約740万円)
・London Business School (LBS) ⇒ £75,100(約1,050万円)(*1)
・Manchester ⇒ £43,000(約600万円)(*2)
(*1) プログラム上、最長21ヵ月のため単純に12ヵ月の換算すると£42,914
(*2) プログラム上、最長18ヵ月のため単純に12ヵ月の換算すると£28,666
といった具合になるが、それなりに名が知れたところの学校のMBAとなると、どんなに安くとも授業料で£30,000(420万円)程度は見る必要がある。
スペインとかフランスとかのMBAも見たけど、イギリスと同程度かそれ以上といった具合であった。
アジアは多少安くなるけど、それでも、やっぱり日本円で400万円は見る必要があるというのが印象だ。
ちなみに、アメリカは2年制プログラムがメインにあるので、授業料だけで、1,000万円以上は当たり前といった感じである。
私費で行くとなると、やはり現実的にお金の面を気にしなくてはならない。
これに加えて、家族を連れていく場合は、生活費もかかる。実際どうなるかはわからないが、ロンドンであれば、1年間で諸々の費用を見積もった感じ、航空券やら留学保険やら色々とコストは膨らみ、最低でも700万から800万(実際はもっとかかると見込んでいる)は見ておいたほうが良い気がする。
さすがに、上記授業料に加えて、こうした生活費がのしかかることを考えると、家族帯同且つ私費でMBAに行くというのはかなり負担が大きいというのは否定できない。
ちなみに、私が進学するプログラムの授業料は約£19,000(260万円)程度。
それでも高いとは思うが、MBAと比較するとだいぶ安いというのが正直なところである。
金銭的に試算した結果、高額の授業料を支払えるほどの余裕はないという現実的な側面もあり、MBAは断念し、別の道を模索することにした。
②将来的なキャリアの方向性との不一致
MBAという選択をやめ、どのような形で留学するかについて、情報を収集する中で、やはり自分自身は、①将来的に国際開発に何かしらの形で関わっていきたいというのと、②会計士としての専門性と修士で学んだ専門性を掛け合わせることでオンリーワンのスペシャリストを目指したいというのがあった。
確かにMBAは格好良いし、色々な面でつぶしが利くのは事実であるかと思うが、そもそも会計士というスペシャリスト方面でキャリアをスタートしている中で、ジェネラリスト方面に舵を切るというのがいまいち描けなかったし、自分から見れば銀河系エリート達が大集結するMBAというフィールドに突っ込むことで、MBAホルダーの猛者と市場で競争することになり、逆に埋もれてしまう可能性があるような気がした。
そう考えると、やっぱり専門性をさらに磨いて、独自の専門性を身に着けたほうが、キャリア戦略上も良いかなというのが打算的ではあるが思ったところである。
また、仮にMBAで学んだとしても、卒業後、巨額の投資資金を回収するために、外資系投資銀行や戦略コンサルといった高額サラリーが保証される職場に、年齢を鑑みても行けるとは思わなかったし、キャリアの方向性とも異なっており、魅力的に感じなかったというのも事実である。
そんなこんなで、自分の過去の専門性や経験とと将来目指す方向性を補ってくれるのが、今回修士課程で学ぶ内容であり、実際行ってみたら期待と違うかもしれないが、今のところはかなり楽しみな心境である。
③時間的制約
あと、現実的な側面として、そもそも留学を決断したのが、2016年年明け位であった一方で、年齢から逆算して、諸々の事情があり、どうしても2017年9月から始まる年度に留学したいというのがあり、留学準備の期間が極めて限られていた。
一般に英国の大学院はローリング方式による出願であり、早い出願の方が有利であるといわれている。よって2016年内に出願するというのを目標として設定した。
元々純ドメで英語は全然得意ではなく、IELTSも死ぬほど苦労したし、そんな状況下でMBAを考えた当初はGMATも始めざるを得ず、二兎追いをしていたら、どちらも点数が取れないまま出願シーズンが終わってしまうような気がした。
そうした時間的な制約もあり、英語一本に集中したほうが良いと思ったところも理由としてはある。
実際に、MScの課程に進んでみて、実際どうであったかということについては、今後の留学ブログで触れていけたらと思っている。
カンボジアで働いてみて①
カンボジアのNGOに着いて、初日に代表から言われたタスクは、帳簿の現金残高と実際の現金残高が全然合わないから、過去の帳簿全部チェックして、現金残高と限りなく合わせてくれというタスクであった。
きっと、経理とか会計とかやったことある人ならば、分かると思うが、はっきり言ってとんでもない無茶ぶりである・・・・。
例えるならば、スーパーのアルバイトを始めたバイト君が、バイト初日に店長から、このお店にあるもの全部カウントして、データ上の現物数量と違うもの洗い出してねと言われた感じである・・・。
しかも、それを無給で引き受けた自分はどれだけ善人(いや、経験を買ったのだと言い聞かせている)なのだろうか・・。
そんな感じで、とりあえず、さぁ始めるかということで、経理の子(以下、スレトンちゃん)に聞いてみた。
自分:2年前のここの期間の書類が見たいんだが・・・。
スレトン:書類なんてないわよ。
自分:なんで?
スレトン:2年前は私はまだいなくて、前の担当者の時代だから。
自分:ウェイ、ウェイ、ウェイ・・、とりあえずどこかにあるはずでしょー。前の担当者が書類ごと持ってやめるわけないし。
スレトン:いや、絶対にない。見たことないもん。
待て待て、書類なかったら、そもそも合わせようがないですって。
これが日本だったら、大事件ですよ。
困り果てた自分は代表に早速相談。
自分:スレトンが書類がないと言っているが、それだとさすがに確認できないのですが・・・。
代表:(沈黙)
次の瞬間、代表はスレトンちゃんのもとへ行き、何か言い争いをし始めた。
自分(心の声):完全に初日から対応ミスったー。よそ者が来て、いきなり告げ口したと思われるわー。絶対、これスレトンちゃんに嫌われるやつだわー。
そんなこんなで、結局みんなで書類の山を探し、無事に発見。
スレトンちゃんには、全く自分は悪くないのに、一応プライドを傷つけたことを謝っておいた。(初日から関係悪化しても最悪だし)
そして、14時くらいに代表から、今日はもうおしまいにしてChill outしに行こうと誘われる。
うぇい、うぇい、うぇい、全然働いてないし、まだ月曜だし、というかChill outしに行くってなんだよ。笑
まぁ無給だし、とりあえずChill outの誘いに乗って、14時半くらいから謎のChill outタイム開始。
結局、よくわからないまま店でビール飲んだりして、ひたすら2時間くらいChill outタイムという名の休憩(まぁそもそも全く疲れていないからChill outを欲していないんだが・・・)。そして、そのまま初日終了。
んで、翌日以降、だいぶ地道な作業をひたすら続け結果、最終的に帳簿残高と実際現金残高は200ドルまで詰まったが、それ以上は無理であった。
カンボジアでの200ドルとかめちゃ大金だし、まぁでもそもそもチェックしてこなかったから、しょうがないよなとか、色々思いながら、恐る恐る代表に相談。
自分:頑張ってみたが、200ドル位までしか詰めることが出来なかった。(すまないと言いかけたが、自分は悪くないし、外国では簡単にSorryと言うなという教えを思い出し、思いとどまる)
すると、
代表:You are great !!!!!
まさかの、代表めっちゃ喜ぶ。
マジかよ、200ドルずれてるけど、Greatってどういうことですか。。
とうかどんだけ今までズレてたんだよという思いを持ちながらも、喜んでくれたならよかった・・。
とりあえず、働いてみてまず思ったことは、予想はしていたけど、やっぱりだいぶ適当だなというのが正直なところです。笑
プノンペンのイオンモールが完全に日本だった件
プノンペンはたいして観光スポットもないこともあり、仕事後、ほぼ毎日イオンモールに入り浸っている私ですが、なんというかそこは本当に日本です。
日本人駐在員曰く、イオンモールが出来る前と後では、歴史が変わったくらいのインパクトがあるようで、紀元前・紀元後ならぬイオン前・イオン後くらいの影響力のある出来事であったそうです(笑)。
確かに、現地駐在員にとっては、イオンモールがあるのと無いのでは、全然生活のし易さが違うというのは実際に行ってみて、本当によくわかります。
日本食がたくさん置いてあるのは、当然のこと、TOP VALUEブランドで日本と同じものが置いてあります。
しかも、値段が特別高いわけではないというのが個人的印象です。
どうしても、カンボジアにいると、野菜不足になりがちなので、イオンモールで野菜生活をたくさん買って、ほぼ毎日それを飲んでます。
日本のお店も当然たくさんあり、飲食系では吉野家、ペッパーランチ、リンガーハット(近日オープン予定)をはじめとして本当に色々な店が入っています。
しかも、吉野家は「いらっしゃいませ~」と言ってくれます。笑
ビアードパパのシュークリームも完全に同じ味でした。
寿司も普通に置いてある
たこ焼きも買ってみたが、パックに詰められたものを渡され、めっちゃ冷えていたのはご愛敬・・・。
あと、アンパンマンの乗り物もあれば、日本でいうKID-O-KID(キドキド)的な子供用の遊ぶ場所もあります。
トイレもめっちゃ綺麗だった・・・。
個人的に嬉しかったのは、週末のイオンモールは、カンボジア人もたくさんいて、すごく繁盛していたところ。
純粋に日本人としてそれは嬉しかったですね。
カンボジアの超便利アプリ ~PassApp Taxi in Cambodiaが便利すぎる件~
東南アジアの乗り物といえば、やはりトゥクトゥクですよね。
ただ、ほぼ確実にボラれる。
そして、価格交渉も観光の一つとして楽しめば、それはそれで良いのかもしれないが、正直毎回交渉ばかりするのも疲れる。
そんなあなたに超便利アプリを紹介します。
その名も、PassApp Taxi in Cambodia
iTunes版のみリンクしておきましたが、Andoroidもちゃんとあります。
車の種類をタクシー、トゥクトゥク、SUVの3つ(それぞれ値段が違う。当然お金のない自分はトゥクトゥク一択)から選択。
GPSがついているので、今いる場所を自動検知してくれるのと、行先も入力すれば、それに従って、運転手がそこまで連れて行ってくれます。
金額もメーター制となっており超良心的(確実に街にいる流しのトゥクトゥクよりは安い)でボラれることがない。
おおむね、5分位(早い時は30秒くらい)で今いるところまで迎えに来てくれます。
実際、自分も毎日トゥクトゥクで通勤しているので、かなりこのアプリに助けられています。
当初、流しのトゥクトゥクで片道3ドルくらいかかっていたのが、今は1.7ドルくらい。
(小さい違いと思うかもしれませんが、カンボジア価格では画期的なくらい違います!!笑)
最初の登録時に、カンボジアでの連絡先を入力することが必要(登録も超簡単)なので、SIMフリー携帯を持っていき、空港でSIMカードを購入することをお勧めします。
これがあると、本当どこにいてもタクシー(トゥクトゥク)が気軽に呼べるので、超便利です。
また、夜トゥクトゥクが怖い場合は、夜だけ乗用車を選択ということも可。
カンボジアに旅行される方は是非。
カンボジアのNGO支援について
ロンドン大学への留学ブログと書いておいて何なのだが、自分はまだロンドンには到着しておらず、カンボジアにいる。
というのも、ロンドンに行く前に、カンボジアのNGOでプロボノアカウンタントとして、会計周りのお手伝いをしているからだ。
余談だが、専門職はその専門性や知識で飯を食っている以上、やはりサービスを提供したらフィーを頂くというのがあるべき姿であり、「公共善」という名目のもとで、専門職のサービスであったとしても無償で提供されるのが当たり前みたいな風潮があるような気も最近しており、それに便乗する変な団体が世の中に氾濫しなければ良いと願っている・・・(プロボノという行為自体は否定しません)。
今回の派遣にあたっては、たまたまネットサーフィンをしていて見つけたAccounting for International Development(AfID)という会計の専門家を世界各国に派遣しているロンドンの団体を通じてカンボジアに来ている。
ロンドンの団体であり、且つ日本人参加者の情報がネットを探しても全然出てこなかったので、正直応募した当初はかなり不安だったのだが、実際派遣されてみてかなりしっかりした団体だということが分かった。
正直、留学に至るまでの過程で、英国というお国柄(?)なのか、とてつもなく事務作業系が適当であり、重要書類(詳細は後日ブログで書きますがVISAも間違えてました)であったとしても、クソ適当に作ってくるので、だいぶ痛い目にあってきたのですが、今まで関わってきた英国団体の中では、ぶっちぎりの業務クオリティの高さである。
むしろあなたは日本人ですか!?という位に細かくケアしてくれます・・・。
(仕事が忙しくメールをシカトしまくっていた時期があったが、それでも常におおらかに且つ丁寧にどうすべきか的確に指示をくれるという神仕事っぷり)
派遣されるのは主に世界各国の会計士であるのだが、すべて英語でやり取りがなされることもあり、やはり英語圏からの会計士が主流とのこと。
とは言え、別に英語が流暢である必要は全くなく、業務内容や業務報告等の伝達が英語でできれば特に問題はない程度ではあるので、あまり敷居は高くないと思われる。
また、会計士である必要はなく、会計のバックグランド(財務・経理等)があれば、OKである。
何よりも、この団体の素晴らしいのは、世界中にあるNGOから、自分のバックグランドを興味を勘案しながら、マンツーマンでアサインメントを作り上げてくれることである。
実際、私も東南アジア(本当はアフリカに行きたかったが、予防接種等で金額が膨らむため断念)で子供の教育支援みたいなくくりで希望し、いくつか私の希望に合うアサインメント案を先方から提示してもらい、その内容を検討した上で選んだ。
また、プロフェッショナルボランティアとして、途上国の現場で実践的な機会が積めるということも利点である。
<派遣プロセス>
派遣プロセスとしては、おおまかには以下のような感じであった。
①応募書類、CV提出
②先方からコンタクトがあり、電話でAfIDの紹介と質疑応答(早口英語且つ電話ということもありテンパったことは言うまでもない・・・)
③アサインメント案提示
④アサインメント内容を検討し、選定
⑤お金支払い(全部で手数料として£595取られます)
⑥推薦状提出(私の場合は、3通求められました)
⑦出発までに何回かコンタクト(進捗の確認や、派遣先担当者や前任派遣者とのコミュニケーション等)
すべて英語のため、準備自体はまぁまぁ大変であったが、それも勉強と割り切って頑張った。
実際、来てみて、本当に自分が今までやってきた経験が、NGOのために役立っているということを感じるし、社会人の方にとってもまぁ満足できるものかとは思っているので、会計バックグランドがあり且つ途上国経験や面白い経験がしたいという方にはおすすめしたい。
(オフィス風景:クーラーはなく、汗をかきながら作業。途上国の現場で働いているなと感じることが出来る。笑)
自己紹介と留学を決めた理由
まずブログを始めるにあたって、軽く自己紹介をしておきたいと思う。
自分はつい最近まで監査法人で監査の仕事をしていた。
会計士という仕事柄、やはりリスクがどこにあるのかというのを見極めることがとても重要なこともあり、本当に数多くの財務諸表を分析し、関与先でも色々な部門/職位/職種の人から話を聞いたりし、そうした経験は純粋に面白かったし、非常に勉強になった。
(ただ、最近はご承知の通り、東芝の件もあり業界全体として監査への要求水準が非常に高くなり、形式的にも求められるものが多くなり、面白みが欠けつつあるというのが正直なところではあるが・・・。)
監査の仕事が決してつまらくなったわけではないが、そもそものところで、自分自身がそもそも公認会計士になりたいと思った理由が、恐らく一般的な会計士とは大きく違うため、監査一辺倒にひた走る自分をどこかで軌道修正したいと徐々に思い始めていた。
もともと大学では開発援助の勉強をしていて、多くの発展途上国を周った。
その中で、国際機関の職員であったり、現地で働く日本企業であったり、NGOであったり、色々な人から話を聞く中で、自分も将来はこうした国々の発展に貢献したいと純粋に思った。
大学卒業後は、海外勤務という言葉に魅せられて、海外に広く展開している民間企業に入社したけれども、自分の中で何か違う気がして、3年くらいで辞めてしまった。
そんな中、国際開発の世界で生きていくには、圧倒的な専門性が絶対に必要だという、大学時代の言葉を思い出し、何を思ったか、それなら会計士が一番良いのではないか(当時簿記3級すら持っていなかったのでなぜそれを思ったかは未だに謎だが・・・)と思い、会計士の勉強を始めた。
修行僧のような勉強生活の末、無事に会計士試験に合格し、監査法人に勤務を始めたものの、やはり元々の動機が先述した通りちょっと変わっているので、監査の仕事を一通り回せるようになったくらいのタイミングから、徐々に国際開発の世界や、大学時代に夢見た仕事に軌道修正したいなぁと思っていた。
ただ、その時点で誠に残念ながら既に30オーバー且つ結婚もしていた。(しかも子供まで!)
きっと、普通の人なら、まぁでも家族の安定も大事だし、特に今の生活に困っているわけではないし、このまま頑張ろうと思うのだろうが、ピュアなおっさんは何を思ったか、とある日の晩、妻にこう告げたのです。
自分:国際開発の世界では修士がマストだし、留学したいです!!(スラダン三井風)
(予想シナリオ)
妻:30過ぎたおっさんがバカ言ってんじゃないよ、私と子供どうするの!
自分:ですよねー。
(実際)
妻:楽しそうでいいじゃん!
とまぁ、予想だにしない奇跡の回答をもらったわけです(本当、良い妻を貰ったなとつくづく思います)。
その時点で、留学が決定。
ただ、実際に留学するとなると、
・資金確保
・英語のスコア確保
・何を勉強するのか(ビジネススクール or 通常のマスターコース?)
・どの学校で勉強するのか
・留学後どうするのか
・出願手続き
・どうやって妻子を連れていくのか
等々、乗り越えるべき課題は山積み・・・。
ここら辺は徐々にブログで伝えていけたらなと思います。