カンボジアで働いてみて②
リバーサイドでビールを飲みながら思ったことを、私自身の備忘のために記録しておきたい。
プノンペンには以前学生時代に訪れたことがあって、今回の訪問は2回目であった。
前回来たのは約10年前であったので、その頃に比べると確かに物凄い数の高層ビルが建って、街中にもたくさんの外資系チェーンが乱立し、明らかに急激な勢いで街が変化し、成長していっている様子が伺えた。
ただ、個人的な印象としては、確かに街自体は成長しており、また、中間所得層以上の所得水準は恐らく上昇しているが、低所得層の所得水準はむしろあまり変わっておらず、今まで以上に格差が開いたのではないかというのが正直な感想だ。
定量的にデータを使って分析したわけではないので、実際はボトムの部分も成長しているのかもしれないが、開発の難しさを垣間見た気がする。
街中には未だに裸足の子供や物乞いに駆り出される子供がたくさんいるし、明らかに栄養不足感が否めない子供もたくさんいた。
資本主義である以上、格差が生じることは仕方がないことであると思うが、やはり生まれたばかりの子供が最低限度の生活すらできない状況というのはやはり改善すべきであると思う。
そして、今自分自身が父親の立場でもあるので、純粋に子供がこのような状態で生活せざるを得ない状況に対して非常に胸を痛めたと同時に、やっぱり、こうした国ために何とか自分自身の力や技術で少しでも良くていければという熱い思いを改めて持った。
こうした想いを大学院留学の前に再確認することが出来たという意味で、留学前にカンボジアで働いたことは非常に良い経験であったと思う。
これから1年きっと大変なこともたくさんあると思うが、初心を大切に頑張ろう。